当記事では当店でも使用しているレセプターテルペン(機能性テルペン)についてご説明させて頂きます。
怪しいイメージ・・・
まぁそうですよね・・・ ただある程度は知っておいて欲しい事をまとめているので、CBD片手に流し読みしちゃってください。
※それとなく全体イメージを掴んで頂けるように心掛けて執筆しておりますが、聞き慣れない単語も多いと思うので、分からない事があれば問い合わせページよりご質問ください。
そもそもレセプターとは?
レセプター [れせぷたー] [receptor]
レセプター -用語解説 – ダイキン工業
受容体。生物の体にあって、外界や体内からの何らかの刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する仕組みを持った構造のこと。細胞に生理的に影響を与える物質が細胞と接触するときに最初に結合するタンパク質、物質特異的で、このタンパク質と接することが生理的反応を引き起こすうえで必須である。ホルモンレセプター、抗体のレセプター、味覚レセプターなどある。
レセプターとは受容体の事。
レセプターテルペン=正式名称(Receptor Specific Formulation ※直訳:受容体特異的製剤)は天然成分のみで構成されていて、CB1やCB2、GABA受容体を活性化するように設計されたテルペンの事です。
それだけ聞くと???だと思いますが、テルペン成分であるミルセン、リモネン、βカリオフィレンなどは日本でも情報が多く出ており、βカリオフィレンはCB2受容体に作用するなどは日本の研究としても進められています。
平たく言えばレセプターテルペンとは特定のテルペン成分を組み合わせ、(睡眠、痛み、鬱)などに直接効果的なものを目指して開発販売されている機能性テルペンの1種。(レセプターテルペンは商品名というか通称であり、同じ機能性テルペンでも商品名はメーカーによって違います。後述。)
— ヨーキーCBD (@yoki_cbd_jisaku) March 12, 2024
>>各受容体に作用するテルペンや、作用効果についてはX(旧Twitter)ブログにまとめています。
機能性テルペンは世界大手メーカーも開発販売している分野
(CB1に作用するテルペン=精神活性=怪しい)みたいなイメージを持たれている方も少なくない印象ですが、”特定のテルペンを同時投与する事で必要カンナビノイド量を減らす事ができ、期待される治療効果を実現し、コストや全体的な副作用の可能性を減らすことができる”などの目的で研究開発が進んでいるものです。
この世界初の研究において、著者らは、大麻由来の多様なテルペン類が、植物に天然に存在するような非常に低い濃度(すなわち、0.001~0.01μMという低濃度)であっても、CB1受容体部位を活性化し、同じ受容体部位におけるTHCの作用を増幅する可能性があることを示した。これらの結果は、期待される治療効果を実現するためにTHCの投与量を減らし、コストを下げ、このカンナビノイドの全体的な副作用の可能性を減らすために、これらの特定のテルペンを併用投与することが可能であることを示唆している。
CB1を活性化するテルペン
確かによく分からない胡散臭いテルペンも世の中にたくさんあるのは否めないですが、安全性に関するデータも揃えつつ、医療目的として販売している世界的大手メーカーなども機能性テルペンを販売している事は抑えておいて頂けると幸いです。
まずは分かりやすい例をご紹介させて頂きます。
世界中に良質なカンナビノイド原料を提供しているcbdglobal(CBDグローバル)
慢性疾患と闘う父親を助けるという一人の息子の使命から誕生し、上記記事に2013に設立から今までの流れが紹介されております。またそのCBDグローバル社がフルタイム部門として迎え入れたLABeffect。
そちらでは(機能的治療用テルペン)として以下のような製品が販売されています。
※分かりやすく日本語自動翻訳した画像になりますが、精度は荒いので詳しくは公式サイトをご確認ください。
- リラックス/抗不安
- 睡眠
- 鎮痛
などの用途を目的としたテルペンが並んでいます。
また以下のような一風変わった機能性テルペンも販売されています。
女性の親密度を高めるテルペン。(その内どこかが販売しそう)
こういった機能性テルペンは必ず(安全です!めちゃくちゃ良いです!怖がるのはもったいないです!)とは口が裂けても言えませんが、テルペンが持つ可能性を徹底追及して機能性に特化したものである事には間違いありません。また機能性テルペンも植物由来テルペンであり、一般的にCBDリキッドなどで使用されているBDTと(植物由来テルペン。※リモネンなど様々なテルペンを組み合わせ、大麻品種のテルペンプロファイルを再現したもの)同じです。※メーカーによると思うので、断言はできないのですが・・・
ここで一旦まとめると、
特定の作用にフォーカスを当てた機能性テルペンは、多くの大手テルペンメーカーが様々な種類のものを販売。その中でEybna社による日本でも人気のレセプターテルペンは正式名称(Receptor Specific Formulation ※直訳:受容体特異的製剤)として販売されています。
またテルペン成分は約2万種類あると言われており(大麻には200種類以上が含まれていると言われている)、大麻のサティバやインディカを決定付けるのもテルペンに秘密があると言われるほど、テルペンはかなり奥の深い成分だと言えます。
カンナビノイドはエンジン。テルペンはハンドル
カンナビノイドはエンジン。テルペンはハンドル
カンナビノイド研究の世界的権威である/イーサン・ルッソ博士
テルペンはハンドル!
実際数多のリキッド(カンナビノイド成分×テルペン)を作っては試して来ましたが、この表現が最もしっくりと来ます。実際カンナビノイド成分配合は同じでも、テルペンが違うと感じ方も変わってきます。また元となるカンナビノイド成分の作用が強いほど、テルペンによって左右されるとも感じています。※エンジンがやんちゃなほど、テルペンによるハンドル操作によって大きく変わる印象
実際の効果は?
ここばかりは難しいと言いますか下手な事は言えないのですが、量に対しての体感としてはCBN以上に感じる場合もございます。※個人の感想です
独特な風味が強く、テルペンの適切濃度などを考慮すると高配合は難しく、あくまでCBNなどカンナビノイド成分の底上げやコントロールに優秀だと感じている印象です。
『PR』もし実際に試してみたい方は(レセプターテルペンや高級機器を最大限に活用し、CBGやCBNなどの天然成分を限界まで高めた玄人向け製品)をこちらで販売しておりますので、ぜひチェックして頂けたらと思います。
さてテルペンについて何となく全体イメージを掴んで頂けたかと思います。ここからが本題ですが、日本で人気を伸ばしているレセプターテルペンについて書いていきます。
レセプターテルペン(CB1)とは
eybna社が販売しているレセプターテルペン(TRPV1、GABAなど様々な種類がありますが、ここではCB1テルペンに焦点を絞ります)。
CB1 (同じ強度の THC の 10 ~ 50%) を活性化したテルペンには、α- および β-ピネン、ボルネオール、ユーカリプトール、ゲラニオール、リモネン、リナロール、ミルセン、オシメン、サビネン、テルピネオール、およびテルピノレンが含まれます。
CB1を活性化するテルペン
<補足:そもそもCB1とは>
※THCはCB1受容体に作用することが、精神活性効果の原因だと言われています。
上記を踏まえ、まだテルペンについては日本でほとんど知られていないですし、(CB1に作用して体感が強い!)だけが取り上げられがちなので怪しい印象を持たれている方が居るのも仕方ないと思います。
ただ当記事の最初にも書いた『特定のテルペンを同時投与すると、THCの用量を減らして期待される治療効果を実現し、コストを削減、カンナビノイドの全体的な副作用などを減らすことができる』といった大義のもとに開発が進んでいるテルペンです。
日本で例えると、(CBNなど高容量を必要としている場合でも必要量を減らし、コストや副作用などのリスクを下げる事ができる可能性がある。)※今はまだエビデンスも少なくこういった事を安易に言えないとは思いますが、求めている特定の作用を高めたりなどを含め将来の可能性として大いに期待できる分野です。
レセプターテルペン安全性に関する資料
またeybna社が提供するレセプターテルペンにはCOAや安全性データシートなども備えており、食品としても通関が可能な天然由来のテルペンとなります。
正直怖かったけど凄くしっかりとされているね♪
(知らない=怖いor嫌い)になりがちですしね・・・ ただし、必ず全員にとって推奨できる物とは限らないので、注意点もまとめていきますね。
レセプターテルペンの注意点
- そもそも体質に合わない可能性がある
- 業者側が扱いを熟知していない可能性がある
- 流行ると偽物などが出回る可能性がある
eybna社のレセプターテルペンも、2021年に販売開始。日本国内で出回り始めたのも2022~2023年頃。まだまだ新しい製品です。メーカー側の情報だけで、第三者による確固としたエビデンスもありません。
また個人的なレセプターテルペンに対する感想ですが、(とにかく独特な風味が強い)といった特徴があります。例えばカンナビス由来のCDTテルペンなどは、まんまヘンプの香りがするだけで扱い難易度も低いですし、”美味しい”を重視した植物由来のBDTなども基本的に良い香りがします。
おそらくですが”機能性”に重点を当てており、風味にはこだわっていない。そんな印象を抱いています。
製品の風味に大きく影響するテルペン(香料としての役割も果たします)はただただ美味しい不味いの好みだけではなく、不味いと感じるリキッドを吸引すると体調が悪くなる可能性が高まる事も考えられます。
視覚や聴覚など五感の中で嗅覚は最も本能的な感覚で、危険を察知する重要な役割を担っている。また、においは嗅覚路と呼ばれる伝達路を経て、脳の記憶を司る海馬、感情に関わる扁桃体がある大脳辺縁系に運ばれ、視床・視床下部に到達する。そのため、「においの刺激は記憶や情動と結びついて、様々な反応を引き起こす」(坂部医学部長)。
例えば、ある香りを「嫌い」と感じる場合は、自分にとって危険なものだと認識している状態になる。逆に「好き」だと感じる人は、その香りに適応して慣れ親しむため、危険なものとは感じない。
化学物質過敏症の人がにおいを感じる時には、思考や感情など脳の高次機能を担う前頭葉の血流量が変動することが分かっている。また、においの刺激が視床・視床下部に変調をもたらすと「自律神経の働きが乱れて心身の不調を引き起こすことがある」(宮田院長)。
においがもたらす不調 化学物質で頭痛や吐き気/日本経済新聞
こういった事はレセプターテルペンに限った話では無いのですが、個人的な所感としては独特な風味が強い商品なので、扱いが適当だと”体質に合わない”と感じる確率も高くなると思っております。
香りが合わないリキッドをもったいないからと吸うと、胸やけや頭痛すると感じていたのはテルペンが原因だったのね。
他の成分が原因である事も考えられるので一概にそうとは言えないですが、僕の経験上その確率は高いかと思われます。(合わないテルペンリキッドを吸うと100%胸やけや頭痛が起きる。)そのためどうしても合わないと感じる製品は無理して使用しない事を推奨しております。
また仮にGABAやCB1などに作用したとして、その作用がその人に合うとも限りません。怪しいと感じたまま摂取してイメージと違う作用を感じると気分が悪くなる場合などもあると思います。
作用が強いものほどセッティングが重要であり(不安が強いまま摂取するとBADに入りやすいなど)、レセプターテルペンも『理解が浅く怪訝+不味い+一定以上の作用』などが重なると、”合わないと感じる”可能性が高まるはずです。
CBDやCBNだって合わない人が居るように、機能性を追求したレセプターテルペンはそれら以上に合わないと感じてしまう可能性が高い事は充分に考えられます。またしっかりとしたエビデンスがあるわけでも無いですし、無理して使用する必要なんて皆無ですが、仮に一部の商品が合わないと感じてもレセプターテルペンなどの機能性テルペン全体が悪いのではなく、(特定の成分が合わなかっただけ)(研究はまだまだこれから)などなるべくポジティブに捉えて頂ければ幸いです。
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ここまで様々な可能性を秘めているレセプターテルペン(機能性テルペン)についてご紹介させて頂きました。
余談ですが液体で揮発性の高いテルペン。それをカバーするためのテルペン粉末や、水溶性テルペンなるものなどテルペン分野も日々進化しております。当店は新しい物を仕入れてすぐ販売なんてスタイルは取っておりませんが、深く理解しつつ良いと感じたものは販売していくのでこれからも一緒にカンナビノイド&テルペン業界の進化を楽しんで行けたら嬉しい限りです。(VAPE機器もどんどん進化しています)
また当店でも扱っているeybna社のレセプターテルペン(機能性テルペン)は、安全性に関する資料も揃っているし当店の取扱い基準を満たしていると判断しておりますが、全ての製品に使用するものでもなく、基本的には玄人向けとして扱っていきたい所存です。
※これからも研鑽を重ね、天然カンナビノイドやテルペンの奥深い魅力を実感して頂ける製品を開発提供できるように精進してまいります。
最後までお読みいただき有難うございました。
<参照元リンク>
>>国際的なテクノロジー企業であるエイブナが、イスラエル最大の飲料会社であるCBCグループの一部であるガット・フーズ(IBBL)との協力関係を確立し、新しいカテゴリーの機能性飲料を開発
>>cbdglobal(CBDグローバル)フルタイム部門における機能性テルペン